10月の兼題は『芒・薄(すすき)』でした。
“雑草の庭に一株すすきは髙し” (妙女さん)
“風と香といずれにもよろしすすき穂に立ち”
“もの言わぬ草との対話風が撫でゆく”
“秋雨や雨天順延忌々し” (スタッフ)
“すすき野や思い出たどる住宅地”
“揺れるたび年の瀬近づく枯れ芒” (スタッフ)
“花芒やがてすべては風の中” (武志さん)
“秋深む般若心経写し終へ”
“連れ添ふて程良き暮し菊日和”
武志さんより“をりとりてはらりとおもきすすきかな”(飯田蛇笏)の句を紹介していただきました。
季節の移り変わりに5・7・5を詠み込み、日常のうるおいにする事が俳句の醍醐味だそうです。
次回の兼題は『初冬』です。どうぞお楽しみに!