M様は“ハナミズキの会”にずっと欠かさず参加されていらっしゃいましが、体調を崩されて
今回は不参加でした。
M様に少しでも音楽に触れていただきたいとの想いからお部屋に伺いました。
酸素をつけたM様は、私の顔を見るとか細い声で「あ、先生…」と。
同席されたご家族様、スタッフのみんなで一緒にM様のご主人が大好きだった“ふるさと”を
歌いました。そのあと、ご家族様の思い出話をお聞きしていると、M様がお一人で“ふるさと”を
口ずさんでいらっしゃいました。とても穏やかなお顔でした。
ご家族様からは「今日は一緒に歌えて私にとってとてもいい日です」とのお言葉がありました。
ご体の状態によっては、なかなか音楽療法に参加できない場合もあります。そんな時には、
これからもその方のお部屋にうかがって、個別の音楽療法を実施していきたいと思います。
音楽療法士:平岡 雅美