カペナウムの日々
ご入居者様の詠まれたお歌を紹介させていただきます。
白南風2016年9月号に掲載されています。
カペナウムの日々 宇藤 千枝子
・二代目の石楠花咲けり歌碑の辺に足をとどむる人らの姿
・「豊潤」に紅紫のほころびて牡丹の一花とまがう一瞬
・まざまざと強き絆をあらわして寄り合いて咲く五月の歌碑の辺
・武蔵野の林に白くエゴの花四月の空にきらきら光る
・四照花の極まりて咲き折々に鳥かげ見えて白蝶も舞う
・日程に「アロマテラピー」を見出してなつかしきまま申し込みたり
・気を入れて「ツボ」を押しゆく巧みさに香に浸りつつ夢路に入る
・手や足に血のめぐりくる快感に己れの身体取り戻すたまゆら