~白南風短歌会 十二月の作品より~
・スタッフは笑顔と共に差し出せり小花つきたる菩提樹の一枝 宇藤千枝子
・一枝のぼだい樹の花に目を見張りドイツ語でうたうホームの友は 宇藤千枝子
・子にもらいしスマホでメール次々と送りて楽しき敬老日となり 北 伴
・広大な富岡製糸明治のもの凛然として歴史をかんず 北 伴
・眼疾に雲またいでて秋日ののどけさまてど早や暮れにけり 丘 大人
・眼疾に眠りそこないなさけなや孫らきたるに心またうつ 丘 大人
・年齢かさね脳トレ学ぶ励みをば字格に筆の迷うことあり 大久保京子
・トイレでの助けを待てる老の身にやさしき笑顔で感謝感謝す 大久保京子
・湯楽の里蝉の声聞く露天風呂お湯のぬくもり心もいやす 飯塚彰
・ぶどう狩り武甲の山に見守られ家族揃いて一とき憩う 飯塚彰
・歌碑石を迎える朝の気は白く漂いゆれて地を抑えこむ 長島義剛
・美しきこころは高く空を見よ白き風吹く歌碑建つところ 長島義剛