~白南風短歌会 八月の作品より~
・ホームにて三めぐりの夏来たれるか湯舟に浮かぶ菖蒲の一束 宇藤千枝子
・校庭のスポーツ少年引きあげて夕暮やまぼうししらじらと咲く 南悦
・草津路に花のじゅうたん堪能し温泉に入り肌を潤す 北伴
・大戦に夫亡くせし吾が姉の歯科医のいのちただ見事かな 丘大人
・短歌会初まねかれてときめきの望みをかけるひまわりの花 大久保京子
・卯月末米寿祝いの母の言葉東京五輪まで頑張ると 飯塚彰
・外灯の光をあつめあざやかに白際立てる狭庭の薔薇は N・遊
・花を待つ十年は長しようやくに咲きたる藤よ散るを急ぐな 長島義剛