ご入居者様の詠まれたお歌を紹介させていただきます。
白南風2016年8月号に掲載されています。
カペナウムの日々 宇藤 千枝子
・半年の曾孫に触れたり触れられたり夢か現(うつつ)か息子(こ)のサプライズ
・柔肌はバネある如くはね返すむっちりとした曾孫の全身
・歯ぐきにて指をかまれぬその力頼もしくあり男らしくも
・花よりもお金よりもと師の言葉歌友(とも)への弔歌思いをこむる
・見えねども電波とび交う大空か「群雀(むらすずめ)」など死語となりゆく
・食欲をそそる様にとスタッフは「畑のですよ」と言葉を添える
・歯ざわりはサクサクとせし菜園の西瓜や胡瓜・トマトなど食む
・もの忘れ多くなりゆく此の日々を親身の言葉かけくるスタッフ